新大統領バラク・オバマとジョージ・ブッシュ  坂 達也  1月21日

新大統領バラク・オバマとジョージ・ブッシュ

本日アメリカの44代大統領にバラク・オバマ氏が就任しました。黒人で初の大統領に選ばれると言う、アメリカにとっては歴史的な日です。
 私はオバマ新大統領が、アブラハム・リンカーン大統領を彼の大統領職の模範として尊敬していることに大変興味を覚えます。その一つの顕れは、リンカーンに見習ってオバマ氏が選挙の宿敵であったクリントン夫人を内閣に迎え、共和党の対抗馬であった経験豊富なマッケイン氏にも謙虚に意見を乞うべく既に新しい親密な関係に入り、又一人の有能な共和党の現職大臣をそのまま民主党内閣に留まってもらうと言う超党派で適材適所の人事を進めていることにあります。

リンカーン大統領は能力のある人材のためなら、自らの個人的感情と意見を犠牲にしても起用し、奴隷解放、国が割れての南北戦争と言う国家的危機を、正義と真実を貫くことによって救ったクリスチャン政治家として知られています。
まさに今、アメリカの経済が80年来最悪の非常事態に陥った最中に就任したオバマ大統領が、敬虔なクリスチャンとして極度の苦労を耐え抜いたリンカーン大統領の信念と叡智に見習おうとしていることは、彼に大きな期待を寄せるアメリカ国民、特に私たちクリスチャンに大きな希望の光を与えてくれるものと信じます。ぜひ彼の為にお祈り下さる様お願いいたします。

さて、オバマ新大統領の歴史的就任式については、既に世界の報道陣が大きく取り扱っておりますから私が何も申し上げる必要はありませんが、本日の就任式の実況をテレビで見ながら少なからぬ感銘を受けたのは、新大統領にバトンを渡してワシントンを静かに飛び立って、故郷のテキサス州に帰ったジョージ・ブッシュ前大統領夫妻についてです。

五日ほど前にブッシュ大統領は、ホワイトハウスで約200人と言う少ない関係者を前にして13分間の短い最後のお別れ演説をしました。その中で彼は「この八年間で色々な難局を迎えた時、私はその都度自分が最も正しいと信じた決断をした。それが確かにセット・バックになったこともあった。そのような私の決定は皆さんが賛成しないことも多くあったでしょう。しかし、少なくとも私は非常に難しい決断を誠意を以って国民のベスト・インテレストのために果敢に決意し、それを実行して来た。私は、アメリカ国民が少なくとも私を自分の信条(道義)に常に忠実であった者として記憶されることを願っている。」と言うことを話しました。

彼が忠実であったと言う信条とは、クリスチャンの信条(プリンシプルズ)です。ですから彼は、自分が最も人気の無い(支持率最低時22%)大統領の一人であったことを重々承知の上で、しかし全く悪びれずに、最後の機会に堂々と自分のしたことを擁護し、8年間の国民の支持に心から感謝の意を表したのです。短い彼の演説には、彼がクリスチャンであることがにじみ出ていました。それは格調の高い心の温まる、むしろ、すがすがしいものでありました。(この演説直後の世論調査では22%が36%に回復)それが今日の新大統領の就任式を通しての彼の応対にも出ておりました。彼のしたことは受け入れない人でも、彼の誠実でフレンドリーな人となりを評価する人は少なからずおります。

ローラ・ブッシュ夫人が大分前にインタビューを受けた時、世間からこれだけ非難を受け、人気が落ちると言う試練を受けてそれに耐えられるか、と言う質問に対し、「自分たちはしっかりしています。二人とも十分に耐えられる強い人間です。」とにこやかに語ったことを憶えています。言葉には表しませんが、彼女の態度には、神の御心を行っていると信じる者にしかない、主に守られている強い信仰と平安が感じられました。

ブッシュ大統領の不人気の最大の原因は、言うまでも無くアフガニスタン、特にイラク戦争を世界の反対を押し切って強行したことにあります。その結果世界中からくそみそに言われ、それ以来、これは真に乱暴なたとえで申し訳ありませんが、「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」で、ブッシュのやることなすこと総て感情的に「憎い」ことになってしまいました。

ブッシュ大統領の真の評価については歴史を待つしかない訳ですが、私はイラク戦争が主の御心であったか、なかったかについては、その判断をクリスチャンである皆様がしていただきたいと思います。但しその前に、下記の記事を(もう一度)お読みいただくことをお勧めします。
(この記事は昨年のイースターに当ブログの「世界のニュース」に掲載したもの)

「イスラム圏に今起っていること」

 ジョエル・C・ローゼンバーグ 2008年イースター更新

(2008年3月24日ワシントンDC)-「私は教会を建てます、そして地獄の門もその教会には打ち勝つことはできないでしょう」とイエスは言われました。(マタイ16:18)

この週末の時事問題に詳しい「ドラッジ・レポート」のトップ記事は、イスラム教からカトリックに改宗した著名なエジプト人の作家に、教皇が洗礼を授けたことでした。 そしてこの記事には、トップ扱いになる理由が充分あったのです。 これはイタリアやイスラムの世界ではとてつもなく大きな話題、特にオサマ・ビン・ラディンが、教皇はイスラムに十字軍を仕掛けていると非難した、その週にこの記事が出て来たのです。 然しながら、この特別な洗礼は、氷山の一角に過ぎません。


2001年9月11日以降、報道機関がアフガニスタン、イラクそして中東について先例のない程多く報道していますが、本流のメディアではほとんど語られていない、大きな話題がひとつあります。 何十万人ものイスラム教徒が福音的キリスト教に改宗しており、広範囲に及ぶ迫害や、まさに現実味を帯びた死の脅威の渦中にありながら、今年彼らは初めてのイースターを祝うのです。

私はアメリカ合衆国と中東で、36名余のアラビア人とイラン人の牧師と福音教会の指導者にインタビューをした後、2005年にこの話題を 初めてリポートし始めました。 然しながら、この3年間私はイラク、ヨルダン、エジプト、ヨルダン川西岸地区、トルコそしてモロッコを旅する機会に恵まれました。 加えて、私は200人を越えるアラブ人、イラン人、クルド人、スーダン人そしてその他牧師やキリスト教の指導者達に会い、インタビューをする光栄にも与りました。 更に多くの資料を入手することで、その傾向がより鮮明になりつつあり、この話題はさらに私達を興奮させております。

聖書の神は中東で、未曾有の数の男性、女性、そして子供を神の心に引き寄せ、神の家族にその人達を受け入れるために、力強く働かれているのです。 より多くのイスラム教徒がこの30年間に-- 特にこの7〜10年間に-- 人間の歴史に於いて他のどの時代よりも多く、イエス・キリストを信じるようになりました。 昔からのカトリック教会、コプト教会そしてカルディア教会の間でリバイバルが起きています。 今日キリスト教会は、それが生まれたところで、まさに復活しているのです。

最近明らかになった事実について考えてください

アフガニスタン-- 例えばアフガニスタンでは、アルカイーダがアメリカ合衆国を攻撃する以前には、福音派のクリスチャンはたったの17人しかいませんでした。 今日、1万人を優に越えるアフガニスタン人がキリストの信奉者となっており、その数は堅実に増えています。 教会の指導者によれば、アフガニスタンのイスラム教徒は、今までにはなかったほど心を開いて、福音のメッセージを率直に聞いていると言っています。現に毎週数10人もの人が受洗しています。 聖書やその他のキリスト教関係の本が刊行されたり、アフガニスタンに持ち込まれるや否や、人々はそれらをひったくるように手に入れています。 ルカによる福音書に基づいて、キリストの生涯を2時間のドキュメンタリードラマにしたジーザス・フィルムが、ある都市ではテレビにまで放映されましたが、その直後に放映したテレビ局全体が警察に閉鎖されました。 「神はアフガニスタンでとても敏速に動かれるので、私達はただ遅れないように努力するだけなのです」と、あるアフガニスタン人のクリスチャンの労働者が、匿名を条件に話してくれました。 「指導者を養成することが、今いちばん必要とされています。 私達はこれらの新しい信者全員を世話するためには牧師を訓練する必要があります。」

ウズベキスタン-- ウズベキスタンでは、1990年にはキリスト教に改宗したイスラム教徒はいませんでした。 でも今は3万を越える人が改宗しています。

イラク-- 私がイースターの朝に「フォックス&フレンズ」というテレビ番組で話したように、イラクでは、サダム・フセインが全権を掌握した1979年には、キリスト教に改宗するイスラム教徒は、ほんの一握りでした。 然しながら、元々イスラム教であった7万を越えるイラク人が、今日イエスを信じています、そして1990ー91年の第一次湾岸戦争の後、ヨルダンに亡命した約5万人がキリスト教に改宗し、そして別に2万人がサダム・フセインが陥落してからキリスト教に改宗しました。 ジョシュア基金の幹部役員であるジョン・モーザーと私は、イラクの5つの州への9日間の旅から戻ったばかりですが、 私達は福音教会の指導者である19人のイラクの人達にお会いしました。 私はバグダッドからの100人を越える、元々イスラム教徒でイエスを信じるようになった人達の教会で、伝道する光栄に与りました。 そしてその教会は、バグダッドが解放される以前の2002年には存在だにしなかったのです。 そしてまた私達は、キリストに帰依し、今では牧師で教会を新しく作っている、たくさんの元イスラム教聖戦テロリストに会って、インタビューをする光栄に与りました。

カザキスタン-- カザキスタンでは、1991年にソ連が崩壊する以前には、福音派のキリスト教信者は、たったの3人しか知られていませんでした。 今日では1万5千人を越えるカザフ族のクリスチャンがいます。 そして、すべての民族を合わせると、10万人を越えるクリスチャンがいます。

エジプト-- エジプトの教会の指導者によれば、過去10年余の間に100万人を越えるエジプト人がキリストを信じるようになりました。 エジプト聖書協会の人たちが言うには、1990年代初頭には年間およそ3000本のジーザス・フィルムを販売していたものが、2005年には60万本を販売し、加えて(アラビア語の)テープに収められた聖書のコピーを75万本とアラビア語の新約聖書をおよそ50万部販売したそうです。 「エジプト人は神の御言葉に益々渇望しています」と、エジプトのクリスチャンの指導者は私に言いました。 昨年のクリスマスに、私は中東で最大のキリスト教の集まりを訪れる光栄に与りました。 そしてそれはカイロ郊外のとてつもなく大きい洞窟で行なわれました。 1万人余の信者が毎週末にそこで礼拝をしています。 2005年5月に開催された祈祷の会議には、2万人余の信者が集まりました。

イラン-- アヤトーラ・ホメイニがイスラム革命を指揮した1979年には、イスラム教徒でキリスト教に改宗したのは、たったの500人程度しか知られていませんでした。 今日、イランの牧師や教会の指導者24人にインタビューしたことで、百万人を優に越えるイスラム教シーア派の信者が、キリスト教に改宗したことが明かになっています。

スーダン-- 酷い内戦、大量虐殺そして広範囲に及ぶ宗教迫害にも拘わらず、特にダルフール地区では-- あるいはこのような惨事あったからこそ-- 教会の指導者は、2001年からだけでも百万人を越えるスーダン人がイエス・キリストに従うことを決心したと教えてくれます。 1990年初頭から、5百万人を越えるスーダン人がイエス様の信奉者になりました。 とても必要とされている新しい牧師を教育するために、神学校の授業が山にある洞窟で行なわれています。 何百もの教会が建てられ、何千もの小さな聖書勉強会が、国中で人目に付かないように隠れて行なわれています。

2001年12月に、サウジアラビア人の指導的立場にある聖職者で、族長アーマド・アル・カタアニはアルジャジーラ衛生テレビのインタビューに生出演しましたが、果たして彼は、驚くべき数でイスラム教徒がイエスに改宗しているとはっきり言いました。 「1時間毎に667人のイスラム教徒がキリスト教に改宗している。 毎日1万6千人のイスラム教徒がキリスト教に改宗している。 毎年6百万人のイスラム教徒がキリスト教に改宗している。」とアル・カタアニ師は警告しました。 インタビュアーは大いに驚いて、彼を遮りました。 「ちょっと待ってください! はっきりさせてください。 6百万もの人がイスラム教からキリスト教に改宗しているのですか?」 アル・カタアニ師は自分の所説を繰り返しました。 「毎年」とその牧師は確認してから、さらに「悲劇は起きたのです」と付言したのです。

最も劇的に進展したことのひとつは、中東においてくまなく、そしてアメリカ合衆国に於いてさえも、多くのイスラム教徒がイエスの夢や幻を見ていることです。 彼らは教会にやってきて、「もう既に改宗したので聖書とイエス様にどのように従うか、その導きが必要です」と説明します。 これは聖書の預言が実現されたのです。 ヘブル人の預言者ヨエルは私達に「最後の日々には、私はすべての人に私の霊を注ぎます。 あなたの息子や娘は預言をし、老人は夢を見て、若者は幻を見ます。 奴隷となっている男女にも、最後の日々には霊を注ぎます…そして主の御名を呼ぶものは、皆救われます」(ヨエル書2:28ー32)

拙著「震源地:中東で今起っている政治変動が何故あなたの将来を変えるのか」で、私はこの劇的な傾向と、何故イスラム教徒が今記録的な数で改宗しているのかについて一章全部を充てて説明しました。 私は今、「革命の内幕」というタイトルの、ノンフィクションの本とドキュメンタリー映画を2009年のイースターの頃に公開する予定で、作業に取りかかっています。 この本や映画では、この主題についてかなり詳細に記すつもりです。 そこでは、現代の新しい使徒パウロになった元イスラム教のテロリストたち-- 彼らは狂信的殺人鬼であったのが、イエス・キリストの幻を見て、今は牧師となり、福音伝道者であり、教会を建てる人であり、力強いキリスト教の指導者に変えられた人々を、一人称の物語形式で説明しております。 この主題に関して私がとても推奨する本としては、ブラザーアンドリューとアル・ジャンセンの共著である「ライト・フォース:中東の十字砲火を浴びた教会の感動的な話」と「隠れた信者:イスラム教徒がキリストを信じる時何が起きるか」があります。

これらの改宗したイスラム教徒にとって、人生は安楽なものでしょうか? とんでもありません。 彼らは自分の家族から爪弾きにされるのです。 彼らは地域社会からの迫害に会います。 彼らは雇い主から解雇されます。 彼らは政府により投獄の目に会います。 彼らはイスラム教過激派の手によって拷問されたり殺害されたりもします。 然しながら、彼らはどんな方法にせよキリストのもとに来るのです。 彼らはイエスが、実際に「道」であり、「真理」であり、そして「生命」であることに確信を持つようになり、そして十字架上でのイエスの死と、死からの力強い復活を信じること以外には、誰も天国で父なる神のもとに行くことはないと、確信を持ちつつあるのです。(上記記事の終わり)

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 今アラブ・イスラム圏で何が起こっているかが、このリポートでよくお分かりになったことと思います。このことは一般のメデイヤでは全く報道されていません。
このようなリバイバルが起こっていることと、アメリカのイラク攻撃によって、イラク国民をフセイン大統領の弾圧的専制政治から開放したこととが全く無関係であったとは私にはどうしても思えないのです。9/11を中心としたビン・ラデイン等によるテロ事件と、それに対して断固として対抗して来たアメリカの反撃も無関係ではないと思います。そのような事件が一般のアラブ市民に与える心理的影響は、福音と言う立場から見れば大変大きいものであると思うのは私だけでしょうか。もし私の思うことが正しいとすれば、イラク攻撃が神のご計画の一部であったと言うことになります。

もしそうであれば、敬虔なクリスチャン大統領であるジョージ・ブッシュを神が敢えて用いられたことになります。しかも、クリスチャンではない人たちにとっては福音と言う目的は全く理解出来ないことですから、ブッシュ大統領は多大な犠牲を強要させた責任を問われても、この世的には彼のしたことは理解されることなく、まして彼の功績となるはずはありません。
しかしながら、クリスチャンとして彼は、その「この世的な不名誉」を甘んじて受けたのかも分かりません。そのことはいつか、少なくともクリスチャンにだけは、彼がどこまで神に忠実なしもべであったかが明らかにされる時が来るのではないでしょうか。

私は、神がこれから豊かに彼とその家族を祝福することを祈り、同じクリスチャンの兄弟として「ご苦労様でした。」と申し上げたいのです。(終わり)


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by walkwithgod | 2009-01-21 17:51 | 坂達也からの今月のメッセージ
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