オバマ政権のアメリカを憂う    坂 達也   5月22日

オバマ政権のアメリカを憂う

                                         坂 達也


 「オバマ政権に変わって僅か3ヶ月、アメリカは今経済のみならず、政治、社会のあらゆる面で、国全体が驚くほどのスピードで完全崩壊(トータル・メルトダウン)に向かっている。世界で最も自由な国であるはずのアメリカで、今や『宗教と言論の自由』を含む多くの『自由』を国民から奪う法案が次々に提案され、自由主義の基盤が脅かされている……それは考えられないような間違った方向、社会主義と全体主義の国になりつつある。」と激しい口調で語るのは、他ならないモーニングスターミニストリーズのリック・ジョイナー師です。(彼のインターネット・メッセージ Prophetic Perspective on Current Eventsと言う Video番組の4,5月分の概要をまとめたもの)
 間違った方向の一つの例として、ジョイナー師は、アメリカ政府が今しようとしていることはドルの価値を意識的に殺そうとしているとしか思えない、それは「世界を一つの貨幣に」にするための画策に通じると言っています。 

確かにアメリカ政府は、昨年来の未曾有の経済危機への救出策と称して膨大な予算を計上し、破産に追い込まれた主要銀行・保険会社とか自動車メーカーに資金を投入して来ました。そして実際に政府が資金援助した会社なり業界を経営的に支配しようとしているのですから、このやり方が企業の国有化を目指した社会主義政策と呼ばれても致し方ない状態です。その上、その莫大な予算の財源は、税金を上げるか、従来に増してより多くの国債等を発行し、世界各国からの借金を上増しするか、あるいはドル紙幣を印刷するかしかない訳ですから、いずれにせよ、これが世界中にドルを氾濫させ、ドルの価値をうんと下げることになり、それが又とんでもないインフレを引き起こします。そうなればアメリカの経済が完全に崩壊するだけでなく、膨大なドル債権を抱え込んだ世界中の国々の経済も破綻しかねません。そうなると、今既に検討され始めた「世界統一貨幣」の必要性に一層の拍車がかかるだけでなく、世界の経済を一つとして考えるしかなくなるような事態に追い込まれる可能性が十分に出て来ます。実はこのシナリオが裏で画策されていると言うのです。


もう30年も前からでしょうか、世界の銀行を支配する黒幕(団体、秘密結社等)がいて、彼らは「世界を一つの政府、一つの宗教、一つの経済、一つの貨幣(あるいはキャッシュレス・ソサイエテイー)にすることによって世界を完全支配する」と言う陰謀を持っていると言う話が、クリスチャンの間でも真しやかにうわさされ、又多くの本も書かれて来ました。私も少しはその知識をかじり半ば信じていましたが、そのような話には出来るだけ触れないようにして来ました。しかし今年オバマ政権になって以来、それが現実にかなり露骨に見え隠れするに至っては、もはやそれを隠すことは出来ない、むしろはっきりと問題にする時が来たと云う強い思いを持つようになりました。何故なら、この世がサタンの支配下にある以上、世界を支配すべくone world orderによる統一世界政府を造ることはサタンの初めから(バベルの塔以来)の目標であり、そのような画策陰謀があって当然と考えられるからです。(これをある人はバビロン・ミニストリーと言いました)又、それが紛れもない最後の時代に現れる反キリストが試みようとする陰謀であることは、黙示録を見ればはっきり分かることであって、特に黙示13章に具体的に書かれています。


ところで、上記のジョイナー師の話を裏書するようなイーメールが、実はつい最近私たちの地元ホノルルのクリスチャンの友人から届きました。それは連鎖署名依頼のメールですが、事の起こりは今ワシントンDCでクリスチャン番組をテレビから締め出し禁止しようと言う法案提出の準備が進められており、その団体は既に287,000人の署名を集めたと言うのです。そして同じ団体がこれから全米の公立学校での一切のクリスチャンプログラムを禁止するキャンペーンにも入ろうとしていると言うものでした。これに対抗して全米のクリスチャンが立ち上がり、対抗処置を講ずるべく今100万人の署名を募っているので協力して欲しいと言う内容のものでした。

私は渡米して47年になります。最初の頃私は未信者でしたが、それでもアメリカは間違いなくクリスチャン国であることを肌で感じることが出来ました。その後徐々に変わっは行きましたが、ここに来て突然、火山が噴火したかのように、総てのことが急激に変化しているのです。実感として、ショック以上の、少々大げさに言えば身の毛もよだつ程の戦慄すら感じられるのです。そのことを憂う人は非常に多くなりつつありますが、その一例として最近ダッチ・シーツ師が発表したインターネット・メッセージをご紹介したいと思います。それを下記に要約してみます。

「オバマ大統領は就任演説と、最近のヨーロッパ旅行中の演説の中でと、二度にわたって『アメリカは最早クリスチャン国家ではない』と言う言葉を口にしました。特に就任演説の中で彼は『アメリカは元々クリスチャン国ではない』と取れる発言をしています。又、最近のニューズ・ウィーク誌はそれに同意するかのように『クリスチャンのアメリカは終わった』と言う記事を載せました。
その意味は、アメリカはカルチャー・ワー(宗教の文化戦争)に負けたと言うことでしょうか。それとも、ある時点ではそうであったかもしれないが、今はそうでない、アメリカのクリスチャニティーは失われた、と云うのでしょうか。あるいは、アメリカ合衆国は他宗教が常にミックスされた国で初めからクリスチャン国ではないと言うのでしょうか。

真実がどうであるかを判断していただくために、二、三の歴史的事実をご紹介します。その一つは1892年の合衆国最高裁の公式の記録に残っている文書です。それには『アメリカ大陸の発見以来本日まで、この国はクリスチャン国であることを証言・断言する一つだけの一致した声(世論)があります…』と書かれていて、その当時の国民の一致した声と現大統領とは意見が大分違っていることがこれで明らかです。
その時の最高裁判事長であったジョン・ジェイ氏は『総てのよいことの造り主であり、その授け主である神が私たちにお与え下さった身に余る多くの祝福、特に神の最愛のご子息による救いの御業に対して、私は真にへりくだって心からに感謝申し上げます。』と云っています。これがクリスチャン・ステートメントでなくて何でしょうか。

又、二代目の大統領で、合衆国独立宣言の署名者の一人であるジョン・アダムスは『独立を勝ち得た建国の父たちの基本的信条は…クリスチャニティーのそれと同じであった。』と言っています。又、驚かれる方も多いと思いますが、ハーバード大学の1642年の学生ハンドブックにある『規則と戒め』には、『総ての学生は、以下のことをよく注意して守らねばならない:学生としての生活と勉学の主な目的は、神と永遠の命であるイエス・キリストを知ることである。(ヨハネ17:3)よってキリストを、総てのよい知識とその学びの唯一の基礎とするべし。』
現在の教育者はとてもこれには同意しないでしょうが、これがかってのハーバード大学の常識であったのです。

最後に、1863年にリンカーン大統領は『我が国は天から最も大きな恩恵を受け、長期に渡って平安と繁栄の中で神に守られ、他のどの国にも優って国民の数、富、力が増し加えられて来ました。しかし、今我々はその神がなさったあまりにも大きな成功に酔いしれたかのように、又、総て自分たちだけでやったかのように自負し、その高慢さにより総ての神の恩恵を忘れ去り、神に祈ることすら忘れてしまってはいないでしょうか。我々は今、神の前で、我々が犯した国家的な罪を告白し赦しを乞う必要があります。』と説きました。これは南北戦争中に大統領が国民に断食祈祷を呼びかけた時のメッセージです。

私(ダッチ)が申し上げたいのは、アメリカがこのようなクリスチャン国として神の下で建国され、その長い輝かしい歴史とルーツを持つ国民としての認識がこの際どれ程大切であるかと言うことです。何故なら、神は千代に至るまで約束(契約)を守り、恵みを下さる方であるからです。又、私たちの歴史が重要なのは、神がこの国の建国に当たって確固たる目的とデスティニーを与えておられるからです。
リベラル、ヒューマニスト、あるいはこの国の歴史を変えたいと願う人たちは、この国が神の目的をいただいていると言う事実を国民に知ってもらいたくないのです。

本当にアメリカはニューズウイーク誌が言うようにクリスチャン国を終焉したのでしょうか。絶対にそうではありません。今、私たちの大統領をはじめ、国会議員、判事は何とかしてアメリカが神によって建てられた国であると言う証拠の総てを隠滅しようとしています。しかし、カルチャー戦争は決して終わってはいません。それどころか私は、神がこれからこの国に大きなリバイバルを起こそうとしておられることを信じる者の一人です。」
と述べ、シーツ師は、最後にアメリカ国民がそれぞれの地域の議員にクリスチャンとしての宣言文を送ることを提案しました。又、多くのとりなし手たちは今、アメリカのために一層はげしく祈っています。


数日前ですが、オバマ大統領は名誉学位が授与され、卒業式の記念講演をするためにノートルダム大学を訪れました。事もあろうに最も保守的な由緒あるカトリックの大学で、堕胎を認める大統領を招いてメッセージをさせるのですから、話す方も話す方ですが、そのリベラルな大統領を招待したカトリックの学校側に問題があると嘆いたクリスチャンは多かったと思います。
しかし、朗報がありました。その前日でしたか、ギャロップ調査の発表で、アメリカの世論は初めて51%の人がプロ・ライフ(堕胎反対)を表明し、プロ・チョイス(賛成)は43%にとどまったのです。それまでのプロ・ライフの最高は2002年の46%でしたから、この数字は今の状況下ではめざましい変化と云えます。もしこの結果が、世論が保守的に逆行する兆しであるとすれば本当に朗報であると云えましょう。この数字をわきまえてか、卒業式での大統領はプロ・チョイスの主張をかなり和らげたスピーチであったと言われています。

とにかく今アメリカは大変な危機を迎えています。しかも日本人はそれを対岸の火事として安閑と見ておられない状況です。昨年の最後の四半期と今年の最初の四半期の日本のGDPが予想以上に悪いことがアメリカでも大きく報道されました。今や世界に浸透した経済恐慌は深刻さを増しております。その問題の発端となったアメリカの国家的変化に関して日本のクリスチャンの皆様にぜひお祈りしていただきたいと心から願う者です。(終わり)


トップへ戻る
[PR]
by walkwithgod | 2009-05-22 03:20 | 坂達也からの今月のメッセージ
<< 回復の主 ニック・ビルマン... 伝道の天使がアフリカからやって... >>