神の顕現の臨在 その1
ウォルター・ビュートラー 数年前のことですが、主が私にどこかで一人になって主とだけ交わりなさいといわれました。それで、私は一人で祈りと断食をして主と共に過ごす場所を見つけて金曜の午後にそこに行きました。日曜の午後になって、私は祈りと断食で主を求め始めてから48時間がたった、でも何も起こっていない、ということに気がつきました。何も感じなかったし、何のお言葉もいただいておらず、主の臨在もありませんでした。主は確かに私に何かを語られたいのだということはわかっていましたが、まだ何も語られていませんでした。 私は心の中で、「神が語られるには、長い時間がかかるのだなあ。」とつぶやきました。そう思った途端、主がベルが鳴るのと同じほどの鮮明さで、そしてかみそりのように鋭く、私に語られました。 肉の耳に聞こえたのではありませんでしたが、私はその声を確かに聞いたのです。主は「神をせきたてる者は、神には落ち度があると言う者だ。」といわれたのです。 主は、私は主の来られるのが遅すぎるとつぶやいて主を批判した、言われたのです。私は主に謝り赦しを乞いました。 その途端、主を待ち望んで私がこもっていた部屋のドアを通って主が入ってこられました。主を見たわけではなく、声も聞いたわけではないのですが、主がそこにおられることは目で見るよりももっとリアルだったのです。主が入ってこられ、主の臨在が主の後ろについてきました。それは王が王座にむかって入ってきてそれと共に王の長い衣のすそが部屋一杯に広がるような感じでした。 主は私の左側、腕の長さほど離れたところに立たれ、そこに4時間おられたのです。そしてみ言葉から「神を知ること」 について教えてくださいました。主が聖書の箇所を示されたので、私はそこを開けて読みました。するとそれが驚くほど鮮明に解き明かされ、その麗しさ、深さ、意味が分かるのでした。 翌年の夏に、私はタイのバンコックにいたのですが、道を歩いていくと道ばたに蓮のつぼみが落ちていました。それを拾って花びらを指で開いてみた私は、花の内部の美しいデザインに驚嘆しました。主が私にされたのは丁度それと同じようでした。 主がみ言葉を自ら開いてくださり、その美しさと豊かさを見せてくださったのです。私たちが神を知ることとは、神の御心の直ぐそばに行くことです。この「知ること」の中には、神の顕現の臨在を知り、そして個人的に経験するということも含まれています。 6時になったとき、主はドアの方に向きを変えられ、「そして、主は彼を試みるために去った。」と言われ、主の臨在も部屋の隅々から集められて主のあとについて部屋から出ていきました。 4時間にわたる「キリストご自身」から、「神を知る真の知識」 について「個人的に教わる」という経験は、私が期待し待っていたものをはるかに凌駕していました。このとき主から教わったことを100以上の国々に行って伝えるように後に遣わされるようになるとは、そのときの私には全くわかりませんでした。 この主の訪れを後になって人に話すときには、一つ一つの言葉を選ぶのにも私は非常に注意を払いました。 これは絶対に粉飾しない真理であり、起こったままを私の知る範囲でできるだけ正確に思い出しながらお話しします。 主は「主は彼を試みるために彼から去った。」 と言われました。学校で教師は教えたあと、テストをします。 それで私は、主は私を教えてくださったからそのテストをされるのか、と思いました。 私はじっと待っていましたが、何もおこりませんでしたので、もう寝ようと思いました。まだ8時でしたが、私は金曜日からほとんど睡眠をとっていなかったからです。 すると、サタンがドアを通って部屋に入ってきました。私はそのときベッドの横に立っていたのですが、入ってきたのはサタンだとすぐにわかりました。サタンは主が入ってこられたのと全く同じように部屋に入ってきて、主が立たれたところに立ちました。彼のあとについて悪魔的臨在が長い衣のすそのように部屋一杯に広がりました。 その様子は主の臨在が部屋に満ちたのと同じでした。サタンが話し始めたとき、私の中に恐れは感じませんでした。彼の声は肉の耳には聞こえませんでしたが、特徴あるサタンの声を確かに私は内に聞きました。 サタンは「主はお前のところには来なかった。」と言いました。私は大声で「主は確かに来られた。」と応えました。次にサタンは「聖書は神の言葉ではない。」と言い、私は「いや、確かにそうだ。」と応えました。サタンは 「主はおまえに教えはしなかった。」と言い、私は「いや、確かに教えられた。」と応えました。 このような問答のあと、彼は「どうしてお前は神を否定しないのだ?」と言い、私は「なぜ否定などできようか?」と応えました。彼は「なぜなら神はリアルな神ではないからだ。」と言い、私は「神はリアルだと私は知っている。」と応えました。次に彼は、「お前は救われてなどいない。」と言い、私は「私は自分が救われていることを知っている。」と応えました。 このあと、サタンは「お前は祈りすぎだ。」と言い、私は「そんなことはない。」と応えました。サタンはもっと強い調子で、「お前は祈りすぎて気が変になっているのだ。」と言い、私は「私は祈りすぎてなんかいないし、気も変になっていない。」と応えました。 私はベッドの横に立っていたのですが、このような問答がしばらく続きました。すると部屋が回り始めたように感じ、私はどんどんと速度を速めて回るメリーゴーランドの中にいるように感じました。サタンは「 ほら、見ろ、お前は気が変になってきた。」というので、私は「違う、これはただの幻覚だ。 何も動いてはいない。お前が私をだまして部屋が回っているように思わせているのだ。」と応えました。 これは本当に大変な事態でした。部屋の中のすべてのものがぐるぐると回り、私は三角や四角、木や岩、山などの幻覚に襲われました。サタンは、「さあ、神を否定する準備は出来たか?」と聞いてきましたので、私は「絶対に否定などしない。」と言いました。 主が私に教えてくださったことを全面的に否定させようとするサタンの攻撃に対して、私は堅く立って抵抗しました。するとサタンはくるっと向きを変えてドアから出ていきました。そのうしろからは悪魔的臨在が部屋の四隅から集まって衣のすそのようについていきました。再び主が私と共におられるのを感じました。 10時になっていたのに気がつき、もう寝ようと思いました。そのとき、サタンが再び入ってきて同じところに立ち、悪魔的臨在もその後ろについてきて部屋を満たしました。今度はすべてのことがもっと強力に感じられました。サタンと私は同じ問答を再び繰り返したのですが、一つだけ違いがありました。サタンからものすごい力が出ていたのです。彼が「さあ、もうあきらめる準備はできたか?」と言ったときには、その言葉には恐ろしい権威がありました。 自分がどんどんと弱くなっているのがわかりました。私のサタンに対する答も前のようにきっぱりしたものではなくなっていました。彼は私が降参するようにと激しく攻撃し、私は出来る限りの抵抗を続けましたが、ついに私は「もうこれ以上駄目だ。」と心に中でつぶやき、敗北者のようにベッドに身を投げ出しました。 私がベッドに倒れこんだ途端、自分の内でなにかがそっと動き始めるのを感じました。それが聖霊の存在であることが私にはわかりました。そして、私の中のその存在に意識を集中しました。サタンはまだそこにいましたが、私は彼を無視してこの主の存在をじっと感じていました。するとその存在はゆっくりと大きくなり、歌いはじめました。私ではなく内なる聖霊が歌ったのです。聖霊が“Isn't He wonderful, wonderful, wonderful, isn't Jesus my Lord wonderful. 主はすばらしい、すばらしい、すばらしい、主イエスはすばらしい”と歌うのがはっきりと聞こえました。 聖霊は歌い続け、その臨在がどんどん大きく強くなっていきました。私はじっと耳をかたむけました。サタンも多分その歌を聞いていたと思いますが、何も言いませんでした。ついに聖霊の臨在は私ののどにまで達し、私も彼にあわせて歌い始めました。私の中で歌う聖霊とともに私は大声で歌いましたが、サタンは黙ったままでした 聖霊が歌うのをやめましたので、私はそのままじっとして待ちました。聖霊は「敵が洪水のように押し寄せるとき、主の霊は敵にむかって防御のための武器を挙げる。」と言われました。それを聞いてサタンはすばやく立ち去り、主の栄光が部屋全体に満ちました。私がもう抵抗できないほど弱くなったその瞬間に、聖霊が私を防御しに来てくださったのです。 もう、真夜中になっていました。次の日私は家に帰りました。 皆さんはどうしてこのようなサタンの攻撃があったのか、といぶかしく思われるかもしれません。4時間にもわたって主が神を知ることについて、また、主の個人的な顕現の臨在について教えてくださったのです。ですから敵は、主が私に与えてくださったまさにその事を滅ぼそうとしたのです。 サタンが最も憎むことは、私たちが神を個人的に知ることです。サタンは主の民が「主ご自身の顕現の臨在」を体験することを絶対に阻みたいのです。 サタンが私を打ち負かそうとあれほど激しく攻撃してきた理由は、「個人的に主を知ること」と「主の顕現の臨在のリアリティ」に関するこのメッセージがクリスチャンにとって極めて重大ことだからだと私は信じます。(終わり) トップページへ戻る
by walkwithgod
| 2006-08-17 18:05
| 主と個人的に深い交わりを持つ
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