隔ての塀をこわし架け橋とする キャシー・ペルトン 初代教会の人々の生活 先月のことですが、私は幾晩かにわたり、ぴったり2時44分に目を覚ましました。毎晩それが起こるので、主がそのことを通して私に何かを語っておられるのだということに気がつきました。その意味を祈り求めたところ、主の御霊が使徒行伝の2章44節に私を導いてくださいました。 「信者となった者たちはみないっしょにいて、いっさいの物を共有していた。」 この言葉を読んだとき、私の心の中に、他のクリスチャンたちともっと親密で個人的な交わりを持ちたいという強い願いがわきあがってきました。 主が私と引き合わせてくださった同じ町に住むクリスチャン達と心からの交わりを持ち、彼らの人生と関わりを持ちたいという願いが私の心に湧き上がってくるのを最近しばしば感じていました。私は他のクリスチャン、特に教会に来てはいても孤独を感じている人たちに対して同情心や憐みを感じ、そのような人たちともっと時間を共に過ごすようになってきていました。 人を知り、人に知られる大切さ 使徒行伝2:44には、彼らはすべての物を共有していた、とありますが、それを読んで私は、ただ所有しているものを売って分け与えるというだけではなくて、(確かにそれも大切ですが)、物質的なこと以上のことを考えました。 イエスが弟子たちと一緒に旅をして生活を共にしていた時のことを、私は思いめぐらしました。 すると神様は、私が周りにいる人たちと人生を分かち合うとはどういうことかを示し始めてくださいました。ローマ人への手紙12:15には、「喜ぶ者と喜び、泣くものと共に泣きなさい。」とあります。 共に旅をしてすべてのものを共有することは、その人々の喜びと悲しみをも分かち合うということです。キリストの身体である教会の中には、私を知ってほしい、という深い願いがあります。私はいままでの数ヶ月の間、周りにいる多くの人たちとゆっくりと交わる時間を持ちました。その中で彼らが先ず第一に言ったことは、周りにいる人たちを知り、自分も知ってほしいという願いを彼らが持っていることでした。知られるということは、即ち大切に思ってもらうということです。 イエスはご自分の弟子たちをよく知っておられました。彼らと旅をしながら共に食事をし、夜は共に寝ました。彼らが何かに成功したときや、また、失敗したときにも主は彼らを愛されました。主は一人ひとりと親しく交わりを持たれました。主は私たちにもそのようにしてくださるのです!ですから私たちも主と同じように、周りの人たちと個人的に親しく交わらねばならないのです。 使徒行伝2:46-47には次のようにあります。「そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、すべての民に好意を持たれた。主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。」 どうして毎日多くの人が救われたのでしょうか? それは、クリスチャンたちがイエスがしたと同じような言動をとっていたからです。彼らはイエスの手足となっていたのです。彼らはお互いに親しく、毎日生活を共にしていました。一人ひとりが神からだけではなく、お互いにみんなと個人的に親しく知られていましたから、そこには大きな喜びがありました。彼らは「山の上の町」となり、「暗やみの光」となり、飢え乾いて人から愛され理解されたいと願っているこの世へ「愛」となったのです。 隔ての塀 私たちが個人的に親しく知られたいと願っているとすれば、どうしてキリストの身体の中にこのように多くの不一致があるのでしょうか。その一つの理由は怒って腹を立てること(オフェンス)です。 敵はキリストの身体を分裂させるために、人々が腹を立てるようにといつも働きかけます。非常につらいことが起こって痛みを覚えているときに、そばに来て共に悲しみ、愛を示す人が一人もいなかったとしたら、その人はきっとキリストの身体全体に対して腹を立ててしまうでしょう。 最近、私は短いヴィジョンを見ました。そのヴィジョンの中で私は一人ひとりのクリスチャンが木の塀に囲まれて孤立している姿を見ました。そして「O fences be removed! オー、塀(フェンス)よ、取り除かれよ!」と言う声が聞こえました。 主が立腹(オフェンス)について語っておられることが分かりました。次に、多くのクリスチャンを取り巻いていた塀が取り除かれるのが見えました。立腹の塀に使われていた板が、一人ひとりの前に置かれ、教会の中に生じた裂け目や破れの上の架け橋となりました。 この短いヴィジョンが終わったとき、私は自分にむかって「オー、塀(フェンス)よ、取り除かれよ!」と宣言し始めました。そして主に、私の人生の中のすべての立腹の板を取り除き、その板を亀裂を修復し回復させる架け橋として使ってくださるようにとお願いしたのです。 イザヤ58:12「あなたのうちのある者は、昔の廃墟を建て直し、あなたは古代の礎を築き直し、「破れを繕う者、市街を住めるように回復する者。」と呼ばれよう。」 イザヤ58章を是非全部読んでみてください。この章がキリストの身体に一致を回復し、救いを求めている人々の魂を収穫するためのかぎとなる章ではないかと、私は思います。 新しい音 Iコリント13;1「たとい、私が人の異言や、御使いの異言で話しても、愛がないなら、やかましいどらや、うるさいシンバルと同じです。」 2年前のことですが、私はアルバータのエドモントンでの「ライズ・アップ 立ち上がれ」という集会に参加していました。集会中のある夜、何百人というクリスチャンが、私がそれまでに経験したことがないような全く純粋な美しいワーシップの中に入っていくことができました。このワーシップの中で、聞こえてくる響きに私は畏敬の念を覚えました。それは神の民が主を切に求める響きであり、また、同時に神が神の民を求める響きでもありました。それはまことの愛の音響でした。 そのワーシップでは、既成の歌は一つも歌われず、すべてその場で生まれた歌(スポンテニアス・ソング)で神への思いが歌われました。そのとき、私たちのチームのメンバーの一人であるステイシー・キャンベルが、静かにステージに上がり、私たちに聞こえていた「音」について語り(預言し)はじめ皆は心打たれました。彼女は主の御手御足に釘を打ち付ける槌の音について語り、それを「熱望の音」とよびました。 それは、主の心の奥深くに届き、主が愛する者たちのためにいのちを捨てる思いになられた愛の音でした。ヨハネ15:12-13には、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。人がその友のためにいのちを捨てるという、これより、大きな愛はだれも持っていません。」とあります。 あの夜何百人もの人がワーシップをしたときの響きが、どうして2年後の今も私に影響力を持っているのでしょうか。それは、彼らがイエスをそんなにも親しく個人的に「知った」ので、彼らの情熱は抑えることができず、彼らの口からあふれ出て主にむかって歌い続けたからなのです。主と時間を過ごせば過ごすほど、もっと主を愛する思いで一杯になり、愛のシンフォニーのようになったのです。「やかましいドラや、うるさいシンバル」はなく、ただ純粋な愛がそこにはあったのです。 神は、私たちがそのような愛で互いに愛し合うようにと招いていてくださいます。私たちが共に時間をすごし、個人的に親しく知り合うときに、私たちの間の愛は大きくなっていきます。そのような関係をキリストの身体のすべての人と作ることはできませんが、小さなグループの中ならばできるのです。(イエスは12人を選ばれました。) そうすると、私たちが人を愛する能力は増し加わり、私たちがどこへ行っても、また誰と会ってもその人を愛したいという願いがあふれるようになります。 私たちの心は広くなり、愛する力が大きくなり、やがては友のためにいのちを捨てるほどの愛さえも理解することができるようになるのです。 急流の上に橋をかける 神は、私たちがクリスチャンの間の怒りや分裂の塀を取り壊すことを望んでおられます。敵が悪意をもって塀を建てるのに使った板を、教会の急流の上に橋をかけるために使おうではありませんか。そうすれば、教会はその愛によってこの世に知られるようになるでしょう! 初代教会のクリスチャンたちが互いに愛し合っていたので町の人々から好感をもたれたように、あなたの町でも同じことが起こるでしょう。 今はすべてのものを共有するときです。自分の人生を、時間を、憐みを、そして愛を私たちの周りにいる人々と分かちあうときです。喜ぶものと共に喜び、悲しむものと共に悲しむときです。 もし私たちがそれを自分の周りですることができるならば、神は町や国という規模でもそれをさせてくださるでしょう。まずお互いに顔と顔を合わせて愛しあうことを学ばねばなりません。そのときにコミュニティーや国として、他の文化と顔と顔をつき合わせて裂け目を修復していく権威を持つことができるでしょう。小さく始めることが大切です。 私たちがまず身の周りから始めるならば、次の世代は同じことを他の国との間ですることができるのではないでしょうか。 さあ、今日からあなたは教会や町、国のトラブルという急流の上に橋を築き始めることができるのです。 先ずはあなたに一番近いところから始めてください!(終わり) トップページへ戻る
by walkwithgod
| 2007-04-13 16:41
| アメリカからのメッセージ
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